これによってAppStoreの手数料が最大1/3にまで下がるなど、クリエイターにとって大きなメリットとなった。
競争相手がなければ価格は下がらず、それが囲い込みというものである。
この部分を壊したことによってアプリ開発者にもより多くの利益が得られるようになり、アプリ開発者の開発意欲も向上するはずだ。
しかしApple派である石川氏はこれに反対している。
メルマガには「アップルがEUでサイドローディングの導入を渋々了承――日本は欧州が失敗してから導入しても遅くないはず」のタイトルを付けた。
いや、失敗どころか既に成功していると思うんですけどね。
と言うと、やれセキュリティがどうのこうのと言い始めるのだが、だったらAndroidはどうなのかという話だ。
Android利用者はサイドローディングがOKで、iPhone利用者はダメという理屈にはならない。
Androidの世界ではそのあたりは既に浸透しているし、気をつける人は気をつけている。
しかもAppStoreなら絶対安全かと言えばそうでもない訳で、物事に絶対はないという事なのだ。
氏は「欧州が失敗するのを待ってから、「日本ではやらない」という選択をしたほうが、お役所の保身につながるのではないだろうか。」と書いているが、役所の体裁など気にしなくて良いのではないか?
それとも役所関係の仕事もなさっているのかな?
役所のせいにしたりしながら無理矢理サイドローディングはダメだ論を展開するのは、MNOの料金値下げに反対しながらもMVNOへの卸価格低減には賛成するという、あのときと同じような気がする。
料金値下げに反対するのは、事業者の利益が減少して設備投資に影響が出るからだとしていた。
一方で卸価格の値下げは賛成、iPhoneのゼロ円販売にも賛成という、ちょっとばかりご自身の商売っ気を出し過ぎではないのか。
今の時代モバイル系ジャーナリストとして食っていくのは大変だと思う。
市場が安定してくるにしたがって、モバイルデバイスは特殊なものではなくなってくるからだ。
しかし、だからといって商売っ気を出し過ぎるのはいかがなものか。
国外までApple Visionを買いに行くという、そのパワーは凄いなとは思うけれど、日本では今ひとつ話題になっていないのが残念だ。
こうした渡航費用なども稼がなければいけない訳だから、やっぱり大変だろうなぁ。
でも希望を言うなら、神尾氏のようにはなって欲しくないなぁ。
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