電動給湯器のバルブ

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モータで水をくみ上げるポットのようなものがある。
スイッチを押すとモータが回って水を吸い出し、それを瞬間湯沸かし器的ヒータで加熱して湯にする。
ミネラルウォータ給水器などもこの方式ではないかと思う。
そんな機械に、久しぶりに電源を入れたら動作しなかった。
モータは回っていて排水バルブを開ければ水が出てくる。
しかし給湯部分から湯が出ない。

内部を開けてみると給湯ノズル近くに電磁バルブが付いていた。
水自体はポンプでくみ上げているので、ポンプが止まれば湯は止まるのだが、電磁バルブで水の切れを良くしているのだろうか。
或いはエアが入ってしまうのを防ぎたいのか。

構造的には普通のバルブで、樹脂製のボディとゴム製のバルブ的なものが付いた鉄心が、ソレノイドの中でバネで押されている。
ソレノイドに通電すると鉄心が引っ張られ、ゴムバルブが樹脂のボディから離れて開状態になる。
写真で樹脂ボディの中に黒く見えているのがバルブだ。
このバルブはバネで樹脂側に押されていて、その状態で固着したようだ。
いったんバラすとボディとバルブはすぐに離れた。
ボディー側とゴムをアルコールで綺麗にし、組み直して修理完了となった。

元々はポンプからの圧力でバルブが閉まる方向に付けられていたのだが、それを反対に組み付けてポンプの圧力でバルブが押し上げられるようにした。
通常の水用のバルブと反対向きに付けたわけだ。
これなら固着しにくいだろう。
水道用のバルブなどは反対に使うとリークしてしまうが、さすがに小さなモータのポンプの圧力でバルブが開いてしまう事はなかった。
ただしモータ側の圧力が残っていると、閉までの時間が長くなる事はあるだろうし、そうすると水切れが悪くなる。
シリコンチューブが各所に使われているので、多少は圧力は残ると思うが実際に使ってみても特に不具合はなかった。

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