全部見てるよ

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楽天モバイル利用者が、いつどこでどんなタイミングでどのページを見ているか集計される。
これを以て三木谷氏は以下のように語った。
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楽天モバイルのユーザーが増えることで、これまで見えなかったものが見えるようになる。
ユーザーがアマゾンで買い物しているのか、Netflixをどのくらい見ているのか、ユーザーの行動にどういう相関関係があるのか、というようなデータを全部把握することができる。
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楽天モバイル利用者がAmazonで買い物をすると「楽天市場なら同じものがこの値段」みたいな広告メールが配信されたり、どこかの保険のページを見たら楽天保険の申込書が郵送されてきたり、いや、そもそもライバルのページが見にくいように速度制限をかけたりして。

ブルームバーグの記事では、楽天市場出店者に楽天モバイル加入をお願いしたそうだ。
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楽天グループの三木谷浩史社長は26日午後、都内ホテルで開かれた楽天市場に出店する5万6000店舗を対象にした新春会合で、参加者に対し同社のスマートフォンへの加入を要請した。
三木谷社長は40分間に及んだ講演時間のほとんどを楽天モバイルのアピールに費やし、同事業への注力姿勢を鮮明にした。
楽天モバイルが成功すれば、「自分の流通に結びついてくるという認識で協力」してほしいとも語った。
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法人プランは高額なので、加入させれば儲かる事は間違いが無い。
そのうち「一部の店舗設定はセキュリティ上楽天モバイル回線からしか行えません」みたいな事をはじめたりして。
楽天新春カンファレンスでは、その場で楽天モバイルに加入させようと契約カウンターまで準備された。

店舗営業は「三木谷が協力を申し上げたとおりですので、早速加入の手続きを」と、今頃各出店者に電話をかけまくっている頃だ。
楽天モバイルに加入しない限り、一日に何度もしつこく電話してくるのが楽天スタイルである。

従業員に対する営業ノルマ、出店者へのお願いなど必死さは見て取れる。
資金調達もギリギリの所まで来ているわけで、加入者集めはしたいが金がない。
実店舗を閉鎖すれば営業力は落ちるが、それでも資金が出ていくよりはマシという所か。
設備投資の圧縮はエリア拡大や5G展開を遅らせてしまうが、その禁断の手(DIAMOND誌)も使わざるを得なくなっている。

楽天の社債の利率は3.3%に決まったようだ。
例えばイオンモールの社債は0.49%、四国電力は0.2%、名鉄は0.31%である。
楽天も昨年5月に発行した社債の利率は0.72%だった。
楽天の信用の低下と市場金利の上昇で、資金調達は難しくなってくる。
楽天の社債は2年満期なので、2年の間に楽天が潰れるとは思いにくい。

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