ホワイト株価と言われ、当時のホワイトプランの月額料金以下まで株価が下落した。
もはや資金調達は出来なくなり、個人投資家に高利の社債を売って資金を集めた。
相手は個人投資家ではあるが、高利貸しから借りているようなものだ。
その後孫さんが自画自賛するシステムによって息を吹き返す事になる。
顧客の個人信用情報を担保に金を借りる作戦だ。
ソフトバンクに信頼はないが、顧客は信用されている。
そこで顧客に高額ローンを組ませる手法で金を集め始めた。
ただ業績の回復は遅く、決算の度にV時回復だ、これからは収穫期だと言って株主を説得した。
更には米国スプリントを買収するも、日本人を騙すような手口で米国人を騙す事が出来ず、事業は失敗する。
移動体通信事業は儲からない、そう判断したのか孫さんは別の方向を向くことになる。
孫さんが興味を失ったモバイル事業は、徐々に悪徳性を失い始めた。
孫さんと違い三木谷氏は錬金術が使えない。
ソフトバンクの後を追う身としてマネをしたい事は多々あろうが、ソフトバンク対策法によって悪事が封じられている。
そこで高利貸し作戦を採る。
この低金利の時代に、利回り12%の社債を発売した。
企業規模からも、自己資本比率から見ても、ソフトバンクの困窮時代より更に高い金利を設定する必要があった。
発行額は5億ドル(660億円くらい)になるが、これでは焼け石に水である。
十分な数の基地局を建てるのは、あと1〜2兆円が必要だからだ。
社債は年利換算10.25%なのだから1時間あたり約78万円の利息が発生する。
この先はソフトバンクのように、借金を返すために借金をする(社債を出す)自転車操業状態になっていくのだろう。
自転車操業も最初は安全なので、高利運用したい人に楽天の社債はお得かも。
とは言っても格付けはダブルBプラスなので、投機的水準となる。
現状でハイリスクとまでは言えないものの、それなりの危険性はある。
楽天本体は約4.5兆円(日経)の有利子負債を抱え、資金調達が出来なければ現在のダブルBプラスからダブルBマイナス、あるいはシングルBに格下げされる可能性が高いそうだ。
春に2.5兆円、夏に2.7兆円になったと書かれていた負債額、いつのまに4.5兆円まで増えたのか。
資金調達と設備投資の圧縮、更には再度の料金値上げとなるのかどうか。
楽天Linkの規約が変更され、料金が発生する(現在は無料)事があると記載された。
これに同意しない場合は楽天Linkが使えない。
通常の企業であればいきなり有料にする事はないが、楽天だから分からない。
楽天Linkによる無料通話廃止説は以前から言われていたわけで、10分無料の有料サービスを勧めている事からも信憑性があった。
ヘビーユーザの締め出しも考えられる。
定額だと思っていくらでも使って良いと思われてはたまらない、と言い出すかも。
仮想化ベースの場合はデータ量でも負荷が重くなるので、どこかにリミットを付けないと大変だ。
LTE接続であれば速度が出ないので月間何十テラバイトも使う事は出来ないが、5G接続できる場所なら不可能ではない。
楽天モバイル従業員による横領疑惑が報じられた。
この件はもう終わったのかと思ったらそうではなく、新たな(実質的)被害者が増えているという記事だ。
結局の所会社が悪ければ社員も悪くなると言う、見本のような事件だったのである。

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