イニシャライズされると無線LANも切れるわけだし、設定も綺麗さっぱりなくなるので再接続が出来ない。
仕方がないのでWi-Fi⇔Ethernetアダプタを使って有線でカメラに接続していた。
中華サーバからログアウトしたからなのか、ルータにフィルタを設定したからなのか、今年になってからは一度もイニシャライズされる事はなくなっている。
ハングアップしたりイニシャライズされたりしたので、日中は1時間ごとにタイマーで電源をON→OFF→ONとしていた。
ハングアップしても電源のOFF→ONで回復するからだ。
しかし(攻撃対策?で)障害が起きないのなら電源をいったん落とす事も不要になる。
そこで試しに電源の制御用タイマーを外して様子を見ているが、不具合が起きないのだ。
以前は一日に何度も不具合が起きていたのだが、結局中華からの攻撃だったのか?
南西カメラはイニシャライズされる事がなかったので、Wi-Fi接続のままだった。
しかしたまに調子が悪い。
カメラ自体なのかWi-Fi接続が悪いのかはよく分からない。
電界強度が低いわけではないがリンク速度が時に1Mbpsとかに落ちる。
カメラの設定を見ると電界強度は90%とか98%になっている。
カメラの設定はブラウザから行うのだが、設定しようとしても反応しないとか反応が鈍い事もある。
ただ安定に接続できているときは、当たり前だが全く問題が無い。
元々南東カメラと南西カメラは障害の状況も異なっていたし、何だかよく分からないカメラなのだ。
で、Wi-Fiがいけないのかどうかを調べるというか、有線接続にしてみた。
設定画面のレスポンスが上がった…
Wi-Fi⇔EthernetアダプタはRJ45のコネクタが1本しか挿さらない(1ポート用)ので、HUBを付けなければいけない。
実験はルータをHUB代わりにして行ったが、TP-LINKのHUBを買う事にした。
ウチでは既に3台使っていて、低消費電力だし発熱もしないし金属筐体で丈夫そうだし、しかも安い。
今回は新製品と書かれているコストダウン版?を買ってみることにした。
従来はコネクタ周りが金属だったのだが、LS-105Gは普通のプラスチック製になっている。
TL-SG105は消費電力が2.3Wだったが、LS-105Gは2.776Wと微妙に増えている。
それ以外の仕様は同じに見える。
今は使っていないが、どこかにしまってある(たぶん捨てていない)HUBは100Baseが最大なのに30W位電力を食う。
デバイスの高速化と低消費電力化は凄いものだなと思う。
Wi-Fi接続していると2つのカメラの時刻が微妙に狂っている事が多かったが、有線接続だと気持ちよく合っている。
カメラはNTP(Network Time Protocol)サーバで時刻補正がかかっているので、そう大きく狂う事はないはずだ。
静止画像のタイムスタンプが狂うのは、カメラの自立タイミングの問題なので仕方がない。
カメラは任意の約30秒ごとに画像をサーバに送っ来て、サーバでは送られてきた画像(ディレクトリには1枚か2枚の画像がある)を1分ごとに処理する仕組みになっている。
公称30秒ごとに送られてくるのだが、タイムスタンプを見ると必ずしもインターバルが30秒ごとではない。
2台のカメラを同時に起動すると、起動直後はタイムスタンプが同じなのだがやがて狂ってくる。
従って、この30秒の精度がかなり低いと思われる。
NTPサーバによる時刻同期は、伝送時間の補正を行っている。
例を挙げると以下のようになる。
カメラがNTPサーバに対して、自分の持っている時計の時刻Aを送出するが、これは同期前の時計の時刻なので正確ではない。
NTPサーバはカメラから送られてきた時刻Aを受け取った正確な時刻Bと、時刻データの送信を開始する正確な時刻Cをカメラに送る。
カメラはNTPサーバから送られてきた時刻Bと自分の送った時刻Aを、正確な時刻Cを元に比較する。
この誤差の半分が片道の伝送遅延になり、その分を補正して正確な時刻Cを自分の持っている時刻Aとして設定する。
つまり往復の伝送遅延が同じである事が前提になっている。
NTPサーバとのやりとりがUDPで行われるのは、TCPだとAckを返したりエラー時の再送などで不確定要素が増えるからだ。
Wi-Fi接続時に上りと下りの遅延が大きく異なるような場合、時刻がずれる。
また伝送エラーが多い場合は、そもそも時刻が補正されない。
通常の(特別な精度を求めないという意味)同期精度は±200ms以内には入るはずだが、Wi-Fi等を通すと仕組み上の不確定な遅延が起きるので(通信状態が良好でも)精度は落ちやすい。
Wi-Fi程ではないが、スイッチ(HUB)を通しても精度は落ちる。
NTPサーバ同士の同期ではもう少し複雑な処理になり、unix系のサーバ同士のLAN接続であれば10ms位の精度は得られる。
これがローカルのPTP(Precision Time Protocol )でGPS同期などの基準をLAN内に置くと、3桁くらい精度が上がる。
ただしIEEE-15888機能のあるスイッチでないと信号が通過出来ない。
光テレホンJJYがある。
いわゆる117の電子版みたいなもので、精度は10ms位である。
GPSの絶対時計は(閏秒の概念がないので)18秒ほど進んでいる。
次の閏秒の日からは19秒進む事になる。
なおGPS衛星からのデータにはGPS時刻とUTC時刻、閏秒の挿入日時のデータが送られてくる。
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