スイッチやセンサが安い

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ホームオートメーションの広がりによって、Wi-Fiコントロールのスイッチやセンサ類の価格が大きく下がった。
もう10年くらい前になるだろうか、自宅サーバの遠隔リセットのために携帯電話を使っていた事があった。
携帯電話にコールすると、コールされた側の携帯電話のリンガーを検出してその時間を積分し、一定時間が経ったらリレーを駆動してサーバをリセットする。
サーバが動いていれば携帯電話からTelnet接続で何とでもなったが、Telnetさえも受け付けない状況に陥った時はリセットボタンを押すしかない。
幸いにしてこの仕組みを使った事は無かった(と思う)。

こうした用途にもスマートコンセントは使えるわけだし、サーバのコンソールをWebカメラで見る事も出来る。
サーバルームなどの温度監視も出来るし、温度計などを少し改造すればアナログ値を伝送する事も出来る。
スマートコンセントは千円以下で買えるし、コンセントなしの端子台型であれば500円くらいだ。
マルチチャネルだと、4チャネルのものが2千円くらいで売られている。

スマートスイッチに電力計が内蔵されたものもあるし、ガスや水道のバルブを回す(既存のバルブをリモート化する)モーター付きのものもある。
日本では(安全規格上)使えないと思うが、家に付けられている個別ブレーカ型でWi-Fi制御が可能なものもある。
赤外線方式の人感センサやドア開閉センサ、煙検知器や漏水センサなど、様々な応用が可能だ。

Wi-Fiインタフェーススイッチなどのハードウエア自体の自作は難しくはないとは言え、ソフトウエアの実装やスマートフォンのアプリまで考えるとなれば大仕事だ。
なので出来合のもので用が足りるのなら、出来合のものを使った方が楽だ。

以前にリモート制御を考えた事があったのだが、EthernetあるいはWi-Fiインタフェースのスイッチやリレーは工業用のものしかなく、手が出ないほどとは言わないが手を出したくないくらいの価格だった。
それが今では安く簡単に使えるのだから良い時代だ。
一度リモート制御をはじめると、何でもかんでもリモートにしたくなる。

照度計付き温湿度計は電池動作しているわけで、Wi-Fiの消費電力もかなり抑えられているのだろう。
使われているワンチップの温湿度デバイスは、精度が保証されている。
中華温度計など誤差が±1℃などと平気で書かれている(書かれていないものも多い)訳で、それに比較したら素晴らしく高精度だ。
低消費電力型Wi-Fiモジュールの仕様を見ると、受信時に5.7mA/送信時に11.4mAとなっていた。
電池がどの位もつのか、追ってレポートしたい。

工業用の製品は何かとカネがかかるわけで、Agricultural automationなどにもこうした民生機器を使うとコストを抑えられる。
ただし制御系に関しては信頼性も確保しなければならないので、何でも民生用が使えると言う事でもない。
温度や湿度のモニタ、土中水分量だとかpHモニタや導電率計測などなら十分使える。
ただ農業のプロが電気のプロとは限らないので、サポート体制なども確立していかなければいけない。
こうした部分を行政が手助けというか、伊豆市でもシルバー人材センターみたいな登録制の仕組みがあるのだが、そうした手助けがあれば良いと思う。
それこそコンセントのネジを締めるにも電気工事士の資格が必要なわけで、電気工事士の資格を持った人が一人居れば役立てるのだ。
まあこれ、仕事をする人も年会費を取られ、仕事を頼む側は日当を払うわけで、公益社団法人の理事の飲み食いが盛んになるのかなみたいな雰囲気もあるんだけど。

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