楽天モバイルは驚異的だそうだ

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三木谷氏は、「驚異的なスピードで4G、5Gの基地局を建設しており、国内の4G人口カバー率は2022年3月末までに96%に到達する。基地局整備が進むことで顧客獲得も加速する」と語った。
本来なら半年前に達成するはずだった数字なので、驚異的遅れじゃないのかな。

ローミングエリアの縮小が度々語られていて、39都道府県で自社エリアに切り替えたなどと報道される。
ただその県というのは、県内のほんの一部の話である。
東京都でさえも東京都全域でローミングが終了しているわけではない。
楽天モバイルは「人口カバー率で言うと全人口の約7割が楽天モバイルエリアのみになり、地域のカバレッジとしては結構な広さになった」と言うのだが、大阪が自社エリア化されるのは2023年3月の予定だ。
楽天のローミング終了エリア率は人口カバー率でいう7割だそうだ。

しかしこれは決算データが否定しているし、三木谷氏自身もローミングコストが高いと言っている。
加入者の7割が楽天回線を使っているとすれば、ローミングコストは減少傾向にあることになる。
しかしこの点に関して、ローミングコスト負担は次四半期まで続く見込みだと言っている。
KDDIも(楽天回線によるエリアカバー率が)「70%を達成したエリアでも引き続き貸してほしいという基地局数が結構多く、我々が今年度、想定していたよりもローミング収入が増えるという風に思っている。」と語っている。

auやソフトバンクは4G用周波数の転用による5Gのエリア整備を加速させている。
周波数転用では速度は出ないが、スマートフォンの表示は5Gになる。
両社は来年3月までに人口カバー率90%を目指すという。
ドコモはこれを"なんちゃって5G"だと批判していたが、そのドコモ自身も周波数転用をはじめるという。
結局自分たちもやるのなら、他社批判は控えた方が良いのに。

楽天モバイルは仮想化だから5G対応もすぐに出来ると言っている。
これはLTE整備の遅れを指摘されたソフトバンクの言い分と同じだ。
すぐに出来るのならやればいい話で、それが出来ないからエリア整備が遅れている。
楽天の場合は1千億円にも上る赤字があるので、設備投資が出来ない(出来にくい)状況にもあるだろう。
売上は前四半期より下がり、赤字額は膨らんだ。

資金繰りの面ではソフトバンクも散々苦しみ、加入者の信用情報を売ることでカネをかき集めた。

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