Li-ionバッテリー充電器

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Li-ionバッテリー充電器を購入した。
購入したのはこれである。
これを選んだ理由は、USBから電源を取るタイプではなくAC100VかDC12を直接入力する事が出来るからだ。
USBから電源を取るものでは、QC1.0の最大供給電流2Aをリミットとしているものが多い。
その為4本のバッテリーを同時充電すると、1本あたりの電流は500mAが最大になる。
(合計電流で制御するのではなく、最大500mAに自動的に落ちてしまう)

この充電器は2,871円(購入時価格)で、AC入力で、シガープラグアダプタが付いて、LCDも付いているのだから安いものだ。
さっそく4本のLi-ionバッテリーを挿入し、ボタンを押して最大電流を1Aのモードにしてみた。
なおボタンを長押しするとLi-ionモードとLiFePo4モードに切り替わる。
Li-ionとLoFePo4は充電終始電圧が異なる。

一番左は完全放電してしまったバッテリーで、端子電圧が低い為にNi-MHと認識されている。
他の3本の充電電流は1Aをほんの少し超えた程度に制御されている。
バッテリーの端子電圧が、充電器の表示で4.09Vを超えると充電電流が1A以下に下がってくる。
端子電圧が 4.16Vで充電電流は500mA程度まで、4.20Vで200mA以下まで下がった。
その後端子電圧が設定電圧を超えないように電流が調整され、充電完了となる訳だ。

左の1本はNi-MHとして充電完了になってしまうので、電池をいったん抜いてから再度挿入する。
すると最初は充電電流が多く流れるので、端子電圧が上がる。
これを何度か繰り返すとLi-ionバッテリーとして認識するようになり、充電が開始される。
完全放電させてしまったLi-ionバッテリーは、本来であれば0.01CA程度の電流を流して充電し続けるのが正しい。

LCDに表示される電圧とバッテリー電圧(HP34401Aで測定)には、最大20mV程の誤差があった。
これは最大電流で充電中に測ってみたもので、本体温度が上がっている状態であり、温度によって狂っている可能性もある。
なお、背面の最大温度は61℃まで上がっていた。

充電電流と積算値から、バッテリ容量を計算する機能が付いたものもある。
ただし放電終止電圧から充電を開始しないと、当たり前だが正しい値は表示しない。
また充放電効率があるので、充電電流の積算値がそのまま放電可能という訳でもない。
バッテリーにもよるので何とも言えないが、充電電流の積算値と放電電流の積算値では2倍くらい異なる場合もある。
この充電器にはバッテリ容量推定機能は付いていない。

Ni-MHバッテリーがちゃんと充電できるかどうかは、後日試してみようと思っている。
Ni-MHバッテリーはΔVを検出するなど、充電が少々面倒だ。
端子電圧のログでも取れば制御がどうなっているのか分かるのだが、ロガーが行方不明なんだなぁ…

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