箱根駅伝で使われたBMWの電動バイクが話題だが、こうした用途には良いと思う。
ローエミッションのエンジンでも排気ガスの有害成分がゼロになるわけではない。
ランナーの事を考えれば電動バイクが良いだろう。
しかし航続距離や車重を考えると、何でもかんでもEVが良いとは言えない。
個人的には50ccとか100cc位のエンジンであれば、排ガス後処理装置を付けた2ストロークエンジンでも良いのではないかと思うくらいだ。
そもそも高公害ディーゼルトラックなどを許していた訳で、それに比較したら排気量も総走行距離も比較にならないほど少ない。
国は、原付は排気量は小さいが登録台数が多いから環境影響度が大きいとした。
しかし実際にはトラックの登録台数と原付の登録台数はほぼ同じである。
そして排気量は50倍以上違い、年間走行距離も50倍以上違う。
小型軽量ハイパワーが魅力のバイクを電動化するのは難しい。
ピークパワーだけならガソリンエンジン車と同等以上に出来るが、航続距離はどうにもならない。
航続距離を稼ごうとすれば重くなる。
BMWの電動スクーターC evolutionは最大出力35kWのモータを積んでいる。
0-50km/h加速は2.8秒と速い。
定地走行航続距離が160kmなので、実使用では半分程度ではないだろうか。
これでも車重は275kgとヘビー級だ。
中国では早くからバイクの電動化が行われていた。
都市部での排ガス公害が深刻化し、電動自動車や電動バイクが増えたというわけだ。
未だに鉛バッテリーを使う電動バイクもある。
電動バイク自体を否定するつもりはないが、バイクまで全て電動化という流れはどうかなと思う。
もっとも自動車がEVオンリーになれば、ガソリンの入手性などの問題が出てくる訳で、ハイオクガソリンの無鉛化(1987年からだそうだ)論みたいな話になってくる。
積極的規制ではなく、時代の流れと共に位の方が良いのではないだろうか。

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この記事へのコメント
レオナルドクマー
釣り船や漁船の排ガスなんて違法ダンプより汚いし。
レジ袋並の間違った政策かと。
ヨーロッパの排ガスも、河川の船舶の問題なんじゃないかと。
アルプスの氷河問題は、フランスの原発の排熱問題なんじゃないかと。