携帯電話料金は下がるべきなのか

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総務大臣はサブブランドでの新料金プラン新設に対し、羊頭狗肉だと不快感を示した。
確かに総務大臣の言うことは分かる。
安くしたければMVNOを使えと言っているのと同じだからだ。
MVNOは安くすべく仕入れをしているから安いだけであり、将来5G対応を謳ったところで実質速度は4Gと変わらないかも知れない。

一方でMNOは高速性を売りにし、未だ使える場所がほんのわずかな5Gを宣伝している。
総務大臣はMNOがMNOとして料金を見直さなければいけないと言っている。
これに対して石川氏は、それは難癖だとTweetした。

石川氏は料金の値下げには反対の立場なのだと思う。
以前からの意見でも、料金の値下げは事業者の投資を減少させてしまうとしている。
確かに5Gのエリア拡大などでは莫大な投資が必要になる。
しかし菅総理は移動体通信各社の利益率を問題とした。
利益とは設備投資などを差し引いた儲けである。
その儲けを削れと言っているのだから、設備投資を減らせという話ではない。

法林氏は値下げには賛成だと書いている。
ただし品質の確保などが疎かになってはいけないともしている。
これは当然のことで、MVNO並の値段にしました、でも通信速度もMVNO並ですよでは困る。
高速通信を売りにするのであれば、その速度が実現できてこそ価値がある。

そもそも諸外国では年々携帯電話料金が下がっている。
時代と共に給料や物価が上がるなか、携帯電話料金は競争によって下がる。
それでも日本よりも早く5G化が行われ、エリアも拡大している。

日本の場合は給料が上がらず、しかし税金などは上がるので可処分所得は減っている。
そんな中で携帯電話料金は徐々に上昇している。
新方式によって通信単価が下がる、周波数利用効率が上がると言いながらも価格が下がってこない。
分離プランで事業者の利益が大きくなったのが現実であり、これまでのインセンティブ分が料金に還元されていない。

データ使用量の増大に対する料金の上昇という面で穏やかになっているのは事実だが、誰もが大容量プランを望むわけではない。
例えばソフトバンクのホワイトプランは、基本料金934円+データは7GBで5,700円だった。
ソフトバンクの現在のミニフィットプランでは5GBまでで7,480円だ。
だったら50GBのプランで9,480円(iPhone12の場合)を払った方が良いのかと考えてしまう料金である。

ホワイトプラン当時はiPhoneは無料で、或いは無料以下のキャッシュバック付きで配られていた。
実際私も新規加入でiPhoneを貰ってきてしばらく使っていた。
当時のソフトバンクは圏外が多くて使いづらかったが、しかしタダだった。
今はそうではない。

総務大臣は高齢者を例に挙げ、更には利用者が料金低廉化を実感できるのかという所まで踏み込んでいる。
料金プランを作りました、安いでしょ、ハイ終わり、これでは納得しませんよと言っているかのようだ。
以前にも書いたが、契約の中心は月間3〜5Gバイトの利用者であり、10Gバイト以上を使う人はほんの一握りだとauもドコモも言っていた。
しかし今回見直された料金プランは(海外との比較対象と言うこともあるが)20Gバイトのプランである。
契約者の平均的データ利用量が3〜5Gバイトだとすれば、30Gバイトのプランの価格を下げたとしても、国民の多くは値下げ効果を実感しない。

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