5G基地局の消費電力

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移動機だけではなく基地局の消費電力も問題になる。
消費電力はすなわち発熱であり、筐体冷却に関しても対応が必要だ。
現在の基地局の多く、特に張り出し局に関しては低消費電力化が進み、自然空冷で運転が出来る。
しかし様々な設備を格納するコンテナ型のところ、PDCからW-CDMAの頃に多く使われていたタイプは冷房機が必須だ。
某事業者では冷房温度設定を上げることで消費電力低減を行った。
機器の環境温度上限である35℃付近に設定するので、中で作業をする時にはパネルを外して外気を入れた方が涼しかったりした。

エリクソンはトラフィックの少ない基地局をスリープさせるなどで電力を減らせると言っている。
過疎部ではそれも効果があろうが、過密都市での展開になる日本ではどうなのか。
消費電力はセル面積(平方km)あたり13kWにも及ぶとしている。

中国電信では基地局あたりの消費電力が4Gの3倍以上にも達するという。
4G基地局の消費電力が1kW以下であるのに対して、5G基地局では4kW近くまで増える。
HUAWEIは5G設備のピーク消費電力が1.7kWに達し、バックアップバッテリーの見直しを迫られたという。
香港のオペレータは消費電力低減のために、トラフィックの少ない夜間は5G基地局を停止させる。

基地局あたりの消費電力が増えることに加えて、SFH帯では実効空間損失が増えるので基地局密度を上げる必要がある。
試算では4Gに比較して5Gの基地局設置数は100倍以上とされ、電力使用量が例え2倍に抑えられたとしても4Gシステムの200倍の電力が必要だ。
4事業者が国内に100万基地局を稼働させ、平均消費電力が2kWに押さえられたとしても2百万kWの電力が必要だ。
非効率だと言われるリニア新幹線の消費電力が100万kW前後だと言われているが、その2倍になる。

2019年における日本の太陽光による発電電力は約5千万kW、これは稼働原発の総発電量を上回っており、水力発電と同程度だ。
ただし常にその電力が得られるわけではない。

日本に於ける自動車用ガソリンの年間消費量は約5億キロリットルだ。
これが全てEVになると、年間電力消費量はおおよそ1.2億kWが必要になる。
なお日本の総発電電力量は年間約10億kWhだそうだ。

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